John Owen-Jonesコンサートinロンドン Music of the Night に行ってきた!①
こんにちは、Beeです!
9月17日ロンドンのHer Majesty's Theatreで行われたJohn Owen-Jonesさん(JOJさん)のソロコンサートに行ってきました!
ただでさえ楽しみにしていたのに、直前に発表されたゲストも超超豪華!!
歌の感想はだいたい「やばい」しか出てこないのですが(笑)、JOJさんの最高すぎるお人柄が伝わるように記録を残したいと思います…
〈目次〉
【JOJさんの魅力】
そんなの知ってるわ!という方は飛ばしてくださいね。
こちら、John Owen-Jonesさん。通称JOJ。
ウェールズのご出身。
『オペラ座の怪人』ファントム役や、『レミゼラブル』ジャン・バルジャン役(なんと26歳でバルジャンを演じ、未だに史上最年少!)などで超超超有名なすごい方!
日本にもコンサートや公演でよくいらしています。
広すぎる音域とパワフルで膨らみのある歌声が魅力のJOJさん。
歯に衣着せぬ物言いとおちゃめな性格もとっても面白くて素敵な方です。
CDアルバムも、EP盤を含め7枚もリリースされています!
どれも聞き応えのある贅沢なアルバムですし、ミュージカルファンのツボを押さえた選曲が個人的には大好きです。
「だってその方が売れるもんね」と真顔で言いそうな、そんな方です。(笑)
十八番の「Music of the Night」だけ貼っておきますね。
この低音と高音!表現力!強弱!見て!!!!!
と、前置きはこのくらいにして、9月17日のコンサートの記録を残しますね。
日本でソロコンサートをされる際も、その圧巻の歌声とツッコミ待ちのふざけっぷりでJOJワールド全開ですが、イギリスでは更にやりたい放題でした…(いい意味)
私の英語力の問題と記憶力の問題で、内容を完全に網羅できていないのはご容赦ください…
とにかく、セットリスト(記憶に間違いない…はず!)と、JOJさんの衝撃発言の数々(笑)を覚えている限り記します。
【会場】
皆さんおなじみ!普段は『オペラ座の怪人』が上演されているHer Majesty's Theatreにて開催された今回のコンサート。
地下鉄のPiccadilly Circus駅から歩いてすぐ。もう建物が目に入るだけで大興奮です!
私は二階席(Grand Circle)の席を取っていたので(なんと¥4,500くらい。やっす!もっと搾取していいのに!)、向かって右手の入口から入場し、そのまま階段を上って座席へ。
そのあとで、サイン入りのプログラム(£10)が売っているのは1階だけと知り引き返したので、結構長めの階段を往復するはめに…
古いせいか、バリアフリーじゃないんですよね。
とはいえ無事にサイン入りプログラムをゲットし準備万端!
オペラ座シンボルの豪華なシャンデリアの奥に微妙に見える赤い「JOJ」の文字。写真には写りきっていないのですが、JOJさん。こういうところ。かわいい。
みんなお酒を飲んだり、お菓子を食べたり、ウキウキした表情で待っていました。
日本人と思われる方々もちらほら!
こうして始まったコンサート。
セットリスト順に、JOJさんの衝撃発言は青字で書きますね。
【内容】
開演前アナウンス
いつかのALWコンサートUnmaskedを彷彿とさせるJOJ本人からの脅迫でした(笑)
「録画録音は禁止。そういうのSNSに載せられるとチケット売れなくなるもんね。お金必要なんだもん」
とのこと…
じゃあチケットもう少し高くしてもいいよ?価値に見合ってないよ?と思うけど、そうしないから人気なんでしょうね。
Corner of the Sky ー『ピピン』
コンサートの一発目のCorner of the Skyは個人的に大好物です!明るくて未来が開ける感じ。
今回は1.5倍速くらいのロックバージョンという感じでした。最高。
久しぶりに生JOJさんの歌声を浴びて、「これだ~!!」としびれました…
歌唱終了後はご挨拶があり(テンション高い!)、この日イギリス全土でPM8時に行われる予定だった、亡くなられたエリザベス女王に向けた2分間の黙祷を行う旨のお話が。
7時半から開演したコンサート。ご本人曰く、
「これから時々時計見るけど、別に早く終わらしたい訳じゃないからね。女王に敬意を払いたいだけだからね。」
更に、
「みんなレミゼとかファントムの曲を期待してるんでしょ?僕はいつもそういうのは最後の方に歌うからよろしく。だってみんな待ってるんでしょ?後出しした方がチケット売れるもんね。お金大事」
「今日は2時間半くらいやります。あ、3時間半くらいやっちゃう?」
「ちなみに今日はゲストもいます。ボールアンドボーです」(違います)
と序盤からおふざけ全開(笑)
この後も時折ネタにされるボール(Michael Ball)さんとボー(Alfie Boe)さん…。
Kiss of the Spider Woman ー『蜘蛛女のキス』
JOJさんのコンサートではおなじみのこの曲。
こちらもおなじみですが、Aメロで観客はお手振りを強要されます。(笑)
そしてサビになると強制的にやめさせられるという…
わけわからなくて、全然楽しくない曲なのに、楽しい。
This is the Moment ー『ジキル&ハイド』
この曲の紹介の前には、少し真面目なお話が。
「コロナ禍で舞台は大変だったけど、やっぱりいいものだなと思うわけです。何百回公演をしても、同じ舞台なんてひとつもないんだから。僕がいて、皆さんがいて、この時があって」
まさにThis is the Moment。そういえばいつもこの曲の前にはこんなお話があったことを思い出しましたが、コロナ後で格別沁みました。
また、今回のUKツアー終了後、翌日からは仕事でオーストラリアに歌いに行くというお話の流れで、
「みんな来るでしょ?」
と問いかけるJOJさんに、客席から「イェース!」の声が。
フンフンと笑ったJOJさんも思わず二度見。
「え?今の本気?」
再び「イェース!」の声。するとJOJさん小声で、
「うわ、サイコがいるよ…」
こんなこと言っても愛されているJOJさん(笑)
客席は爆笑です。
Some Enchanted Evening ー『南太平洋』
この曲、旋律がお洒落で大好きです。ノスタルジックに歌い上げるJOJさん最高。
この曲が収録されているアルバム「Spotlight」はプラハでレコーディングされたそうで、
そして今回のバンドメンバーを振り返って顔をしかめ、
「なんかだめだ。今日はおっさんばっかだ」
いやいや…生バンド素敵でしたって…
Evermore ー『美女と野獣』
「この曲、最後の高音ロングトーンがやばいんだよ」
うんうん、そうよね。でもJOJさんは余裕よね。
「この前コロナになったから、前の方の席の人は残念だったね。飛ぶから。感染るからね。ま、グッドラック」
ねえ、もう…(笑)
飛沫のことなんでどうでもいいくらい素敵でしたけども。
(そういえば前日本でもこの曲を歌ったとき、「いい曲だよね。でも映画なんて知らんがな。観てないわ」みたいな自由発言をしてましたね…(笑))
この曲の終わりに「やばいっ!8時じゃん!」と全員起立で2分間の黙祷が入りました。
黙祷後に起こった拍手にも、
「こんな不思議なスタオベ初めて受けたわ」
とボケ倒すJOJさん。部外者の日本人からするとどこからジョークにしていいのかよくわかりません…
Love Changes Everythig ー『アスペクツ・オブ・ラブ』
黙祷後、「この劇場のクイーンといえばMichael Ballだけどさ…」と謎発言。
次の曲はボールさんの十八番、Love Changes Everythingなんだな、と予想はつきましたが…
「大抵の曲は、最後の高音ロングトーンが聞きどころでしょ?」
確かにそういう曲が多いですね。
「でね、次に歌う曲、つまんないんだよね。世界でも指折りの最悪な曲を歌います。これ、絶対言っちゃだめだよ。マイケル・ボールはね、この曲を歌いすぎてラストのロングトーンを高音にするのをやめちゃったんだよ。超つまんないよね」
ボールさんにも、作曲家アンドリュー・ロイド・ウェバーにも愛されてるんでしょうね…そんなこと言う人あなた以外にいません…
「でもね、僕がオリジナルバージョンの通りにラスト高音に変えれば、まあまあイケる歌になるんで」
「レジェンド」ボールさんの名誉挽回のためにも、若かりし日のちゃんと音程上げてるバージョンを貼ります。確かに最近ボール&ボーだと最後の高音はボーさんの役割みたいなとこあるけども…(笑)
そんな前置きから始まったこの曲。
冒頭のトランペットソロからJOJさんは「ほらね、もうつまんないでしょ?」
Aメロ歌いながら欠伸したり時計見たり。
とはいえ最後オクターブを上げてくるところではこちらが震えるような爆音を出してきます。
そしてラスト、「let you be the~♪」まで来たところで急に音が止まり、
「絶対にマイケル・ボールに言わないともう一度約束できる?」
との問いかけが。客席爆笑。
そして、一言一言、
「私は誓います。マイケルボールには決して言いません。マイケルよりもJOJの方が優れているとは」
と全員繰り返させられました。
からの、
爆音高音ロングトーン「Same~♪」で無事完結。
ごめんなさいJOJさん、ブログで言っちゃった(笑)
Losing My Mind ー『Follies』
なんと、JOJさんのコンサートではお馴染みの音楽指揮&ピアニストのJohn Quirkさんが歌唱されました!日本でも以前歌われていましたが、素敵な歌声。
というのも、Love Changes Everythingを歌い終えたJOJさんが、
「あー疲れた。お茶飲みたいな。休憩しよっかな。え?全然冗談なんかじゃないよ?Johnが代わりに歌うから。結構上手だよ」
とお茶休憩に行ってしまったんです。
もちろん決められた流れでしょうけど…。自由。
とはいえJohnさんのLosing My Mindとてもよかったです。以前4strarsのコンサートでシンシア・エリヴォさんが歌ってらして初めて知り、旋律も歌詞も素敵な曲だなーと思っていた曲。
そして大サビからはJOJさんが戻ってきて最後を奪い取ります。いやいや…(笑)
残念ながらJOJさんの音源がないので、スタンダードバージョンを。
Sunny Boy
「んじゃ今度は僕がお茶休憩するわ」
といなくなってしまったJohnさん。JOJさんは困ったように客席に向かって
「誰か代わりに指揮とピアノやってくれる人いる?」
と質問。
「じゃあ仕方ないからアカペラでやるわ…」
とピアノで何度もキーを確認してから(わざと最高音を叩く)歌いだしました。
この曲は初めて聞いたので後から調べました!ミュージカルの曲ではないみたいです。
JOJさんのアカペラ歌唱はもう少しテンポゆっくりでたっぷりとした感じでした。
かっこよかった…
Stars ー『レミゼラブル』
ここまで散々、ゲストはボール&ボーだとか何とか、ふざけ散らかしていたJOJさんですが、ここでやっと一人目のゲストが登場です!
待ってました!Earl Carpenterさんです!
日本にも2度ほどいらしていましたが、タイミングを逃して観に行けていなかったので、私にとっては念願の生アールさんデビューでした!
『レミゼラブル』のジャベール役や、『オペラ座の怪人』のファントム役で有名なアールさん。佇まいから英国紳士という感じで素敵です。
「こいつは僕のアンダースタディだったんだから」
といきなりドヤ顔のJOJさん。
「今日もこいつギャラ無しで来たんだよ」(たぶん嘘)
その間も微笑みをたたえつつ、無言で観客に拍手を求めるアールさんに向かって更に一言、
「おい、誰のショーだと思ってるんだ。喋っちゃダメ」
ほんと、アールさん何もしてないのに…(笑)
なんだか雑に扱われているアールさんでしたが、生Stars、素敵でした!
ロンドン25周年記念CDのジャベールはアールさんですので、Spotifyでも聞けます!
Confrontation ー『レミゼラブル』
バルジャンとジャベールが揃ったら、これを期待しちゃいますよね…!
(JOJさんは前にも日本でノームさんとConfrontationしてくれた過去があるので期待してました!)
曲紹介があった瞬間私の前に座っていたお兄さんも思わずガッツポーズ(笑)
「やっぱ俺たちはレミゼだぜ。せっかくだからやっちゃおうか!」
言いつけを守り(?)何も言わないアールさん。
「おい、なんとか言え!レミゼはいつ一緒にやったっけ?トゥエンティーサウザンドナインティーン?」
「?」となる客席に、ようやく口を開くアールさん。
そうそう。2000019年になっちゃうから。JOJさん。それ私がよく間違うやつ。
Confrontation、爆音で最高でした…!
『オペラ座の怪人』のプリマドンナもそうですが、個人的にこの手の曲は、全員爆音でまったく歌詞を聞き取れないくらいの時に満足感を得ます…。
満足。
アールさんの紳士的な姿と美声は、オペラ座の怪人25周年記念公演DVDのオークショナー、レミゼラブル25周年記念コンサートの司教役でも見られるのでぜひ!(豪華)
Till I Hear You Sing ー『ラブネバーダイ』
一旦退場するアールさんを見送りつつ、
「あと他にもその辺で適当に見つけてきたゲストがいるからお楽しみに」
いやいや、公演前日にあんなに得意げにゲスト発表してたでしょう…
「レミゼといえば、Bring Him Homeは最後の方に歌うからね。アルフィー・ボーのリーガルチームが出てきちゃうと困るからね」
Bring Him Homeといえばボーさんと言いたいのでしょうけど…いじり倒し(笑)
そしてこの後、以前日本でも繰り広げていたアンチラブネバ発言が続きます。
(以前言っていたのは、作曲のアンドリュー・ロイド・ウェバーが元妻のサラ・ブライトマンが忘れられなくて無理やり作ったんだ的な…)
「まあでも曲はいいからね」
と言いつつ、軽くラブネバのあらすじを説明。ファントムがNYに行って~と自分で言いながら、「は?」の表情。ラブネバ嫌いすぎ…(笑)
とはいえ、ご本人が曲はいいといつも言っているだけあって、私はJOJさんのこの曲大好きです!一番好きかも。
声量がすさまじいので、10年越しのファントムの狂気性や破壊力がよく出ていて、すごく合っているな~と思っています。
嫌いでも、いつか演じてほしいものです…(無理かな(笑))
この曲で一幕終了でした。
休憩後の二幕は、次回に続けます!