Beeの観劇記録✿

ミュージカル大好きなBeeの観劇記録

ロンドンでミュージカル『Mary Poppins』観劇(2022年10月6日)

こんにちは、Beeです!

少し個人的な話。ロンドン生活スタートからようやく1ヵ月。

いろいろと大変なこともありましたが、観劇は3作品目。(コンサート含めたら4回目)

趣味っていいですね。

なかなか悪くないペース。引き続き楽しみます!

 

さて、今回はミュージカル『Mary Poppins』を観てきました!

ロンドンと言えば!な本作。

2004年ロンドンで初演を迎え、その後ブロードウェイや日本でも上演されました。

今ロンドンで上演されているのはリバイバル版。2023年1月に千秋楽が決まっています。

ロンドンが舞台のお話が、ロンドン発のミュージカルになったものを、ロンドンで観る!

前回2022年の日本公演がとっても素晴らしかったこともあり、期待を膨らませて行きましたが…

ちょっとぶっちゃけて感想を書きます…

 

〈目次〉

 

 

【劇場】

『Mary Poppins』が上演されているのはPrince Edward Theatre。

地下鉄のTottenam Court Road駅から徒歩4分。

大英博物館も近くです。ここには載っていませんがすぐ右上のあたり!

エドワード王子劇場」。

劇場2階にはバルコニーがあり、通りを見下ろすことができました!

少しごみごみした通りにあります。

パブがたくさんあって、ソワレ観劇の前には平日なのにもう人が道路に溢れていました。

 

売店の様子。グッズは日本で見たのとだいたい同じかな。

「ブランケットを買うとトートバッグが半額だよ」という割と高価なお得キャンペーンをやっていました。

いつも通りプログラムを購入して2階席へ。

ダンス含め全体の華やかさを観たいな~という気持ちで取った£39(約¥6,240)の席。

期待通り、舞台全体がはっきり見渡せるお得な席だったのですが、目の前にプリプリ筋肉のおじさま2人組がやって来て、結果めちゃめちゃ見づらかったです。(笑)

でも、おじさま2人組で楽しそうに手拍子しているのを見たら、どうでもよくなってきました。(笑)

メリポピって、大人も童心に帰ることができる作品ですものね!

メリポピは開演前の舞台写真NGとのことでしたので、今回は客席からの景色は無しです。

 

【感想】

さあ。

ぶっちゃけます。

 

全然日本の方がよかった。

(笑)

 

あ、小声にします。

 

全然日本の方がよかった。

 

私が日本で観たのは2シーズン目の、濱田めぐみさんメリー&小野田龍之介バートの回だったのですが(バッチリ狙って行った)、

うーん。

まあ、なんというか、ロンドン公演が微妙だったというよりかは、濱めぐさんと小野田さんがいかにすごいのかを思い知った

という方が正しいかもしれません。

 

第一に、『Frozen』観劇の際も触れましたが、「海外ディズニー系演目あるある」で総振りのバラつきが非常に気になりました…。

せっかくいいダンサーがたくさん集まって踊っているのに、そのせいでたぶん迫力3割減くらいになっている。

(2階席から観たから余計に、かもしれませんが、日本で観劇した際は1階最後列だったのでそこは同じ条件かな。)

いやーなんだかもったいない。

オリジナル映画もそうですが、メリーポピンズって、

何が何だか細かいところはよくわからないけど、リズムと音と色の波に飲み込まれていくうちに楽しくなってくる。

個人的にはそこが魅力だな、と思っているんですね。

もちろん「家族の再生」というホロッとさせらるテーマや、子供の頃のときめきを忘れてしまったミスターバンクスの人生、バードレディの存在など、深い要素は盛りだくさん。

でも、「なんでもいいけど楽しくなってきたぞ!」という感覚こそがメリーの魔法かな、と。

舞台って一期一会だから私のこの一回の観劇で舞台そのものを評価することなんてできないけれど、今回の観劇は残念ながらその「メリーの魔法」を感じられなかった…

本当にあくまで今回の、個人の感想ですけど!

客席はめちゃめちゃ盛り上がってましたよ!

老若男女(学校の団体もいたけど、大人が多かった)が幕間や終演後に目をキラキラさせているのはいい光景でした。

私だけ、「…?」の表情。

たぶんね、日本公演が良すぎたんだと思います!(逆に!前向き!)

 

ダンスの他にも、歌も。

今までウエストエンドで7?公演くらい観劇して、DVDやなんかも観ていて、「うわーやっぱりウエストエンドって歌唱レベル高い!」と思っていたのですが、

今回が初めてそう思わなかった…(笑)

なんだろう、やっぱり、歌とダンスが両方っていうのはなかなか難しいんでしょうね?

だったらなおさらダンスシーンもっと仕上げてきてほしい…と思ってしまいました…

もう一度言いますけど、濱めぐさんと小野田さんってやばい!

日本のダンスの統一感ってやばい!

 

以下、よかったところも書きます(笑)

 

まず、ゴリゴリのイギリス英語でメリーポピンズを観られたことがなんだか嬉しかったです。世界観ゴリゴリです。(笑)

メリーやバンクス一家が話すのはポッシュ。

メリーのポッシュは、カチカチ、「さっさっさっ」、な感じで彼女の「何もかもがパーフェクト」な感じを助長するし、子供たちの喋り方も可愛い。

一方でバートや使用人たちは労働階級のコックニーアクセントでした。(ミュージカル界隈で言うと、『マイフェアレディ』のやつです。ヒギンズ教授に矯正される~)

映画を観たときはその辺のことをまったく知らなかったので、私にとっては新しい発見でした。(調べてみたら有名な話っぽい!)

そしてバートの言っていることはほぼ聞き取れなくて悲しかったです…。バート好きなので切なかった…。

コックニーとポッシュで「トマト」と「ポテト」の発音を比較する短い動画があったのでこちらどうぞ。

 

メリーのZizi Strallenさん、ダンスめちゃめちゃ綺麗でした!

 後から調べたら、映画『CATS』のタントミールだそうです!(イギリスのタントミールは日本のカッサンドラというトリッキーな設定を忘れかけてました)

舞台でもディミータを演じていたようです。

 
 
 
 
 
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また、バートのCharlie Stempさんのタップダンスすごいかっこよかったです!『Step in Time』大盛り上がりでした!(繰り返しになりますが全体のバラつきは不可避…)

 
 
 
 
 
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ロバートソンアイのJack Northさんめちゃめちゃ歌上手かった!(ロバートソンアイの存在ってなんなんですか?詳しい方教えてください。)

 

それから、ミスアンドリューの方の声、『オペラ座の怪人』25周年記念DVDでマダムジリー役のLiz Robertsonさんにそっくりだな、と思っていたら、

ご本人でした!(笑)

よく調べて行かないからこういうことになる。思いがけず生で観られて嬉しかったです!

 

【おわりに】

ということで、結論。

ロンドンに旅行して、何のミュージカル観ようかな~?

と思っている方に『Mary Poppins』はおすすめしません。(笑)

特に、日本で観劇して「よかった!」と思っている方は他のものを観た方がいいと思います。(笑)

日本の『メリー・ポピンズ』はいいぞ!!

 

ただ、「ロンドンでロンドンの物語を!」という強い願望がある方は、確かに「ロンドンらしさ」は堪能できるので、ぜひ!

(チケットサイトを見ると、メリポピ、他作品に比べて結構空きがあります。え、それって…

 

余談ですが、バードレディがいるセントポール大聖堂に、私はまだ行ったことがありません。

行ったら写真を追加しようと思います!では!

 

 


 

ロンドンでミュージカル『Dear Evan Hansen』を観てきた!(2022年9月24日)

こんにちは、Beeです!

私生活がバタついており更新が遅くなりました。もう2週間も前のことになるのですが、

ロンドンウエストエンドにて『Dear Evan Hansen』を観劇してきました!

 

 

2016年にブロードウェイで初演。昨年2021年には映画化もされた本作。

映画版で主演を務めたのはブロードウェイ初演キャストのベン・プラット。彼の歌と演技に魅了された方は多いはず!

www.youtube.com

日本ではまだ上演されていないかつ、ロンドンでも今年の10月に千秋楽が決まっているということで急いで観に行きました。

もう、期待以上でした…!!!

正直に。映画の何倍も感動しました。

言葉が出ないくらいの素晴らしさ。けど頑張って言葉にしていきたいと思います…!

シンプルに感じた生の舞台ならではの良さと、私が個人的に抱いていた違和感を解消できた先に出会えた感動を伝えたいです…。

 

〈目次〉

 

 

 

 

【あらすじ】

映画をご覧になった方も多いとは思いますが、日本未上演ですので念のため映画版の公式あらすじを拝借します。

エヴァン・ハンセンは学校に友達もなく、家族にも心を開けずにいる。ある日彼は、自分宛てに書いた“Dear Evan Hansen(親愛なるエヴァン・ハンセンへ)”から始まる手紙を、同級生のコナーに持ち去られてしまう。それは誰にも見られたくないエヴァンの「心の声」が書かれた手紙。後日、校長から呼び出されたエヴァンは、コナーが自ら命を絶った事を知らされる。悲しみに暮れるコナーの両親は、彼が持っていた〈手紙〉を見つけ、息子とエヴァンが親友だったと思い込む。彼らをこれ以上苦しめたくないエヴァンは、思わず話を合わせてしまう。そして促されるままに語った“ありもしないコナーとの思い出”は両親に留まらず周囲の心を打ち勇気を与え、SNSを通じて世界中に広がっていく。思いがけず人気者になったエヴァンは戸惑いながらも充実した学校生活を送るが、〈思いやりでついた嘘〉は彼の人生を大きく動かし、やがて事態は思いもよらぬ方向に進む――。

ディア・エヴァン・ハンセン|最新の映画・ドラマ・アニメを見るならmusic.jp (music-book.jp)

社交不安障害や、若者のSNSへの向き合い方、現代ならではの孤独にフォーカスした、非常に時事的な物語です。

トニー賞6部門受賞というだけあって、骨のあるテーマと爽やかな音楽が魅力。

舞台版も映画版も大筋は同じです。(若干ナンバーに違いあり)

 

【劇場】

『Dear Evan Hansen』が上演されているのはNoël Coward Theatre。

地下鉄のLeicester Square駅から徒歩2分。中華街からもすぐそばです!

前はオーベリーシアターという名前だったらしく、マップはそのまま。

外観はこんな感じ。

中に入るとすぐに売店があり、「エヴァンといえば!」の青いポロシャツなんかが売っていて、大賑わいでした。



こちらのNoël Coward Theatre、内装がすごくかわいくて、お洒落なカフェみたい。

ディズニーランドっぽさもある…

 

2階にあるバーの様子。みんなマチネからお酒飲んだりジュース飲んだり。

あまりの可愛さに思わず写真を撮ったのですが、実はここ、お手洗いの個室の中…

本日の出演者が確認できる、いわゆる「キャスボ」も!

 

いやこれが随分高いところにあるし真っ青だし読みづらい(笑)

本日のお席は2階(Royal Circle)の2列目。もともと£170(¥27000くらい)するチケットだったのですが、当日朝にマッキントッシュシアターのHPを見たらなんと半額に値下げされていました!

↓今回使ったのはこちらのサイト。有名なプロデューサー、キャメロンマッキントッシュが所有する劇場上演作品のチケットはこちらでも入手可能なのです。

www.delfontmackintosh.co.uk

TKTSより安い… 

結局いろいろなサイトを見比べた方がいいみたいです…

(やはりウエストエンドチケットの仕組み、よくわかりません。わかったら別記事にまとめますね…)

いやーラッキーでした。すごくいい席。

2階がだいぶ前にせり出しているので、写真よりもずっと近かったです。

こちらの劇場、2階席かなりおすすめです!

私、この舞台を見ただけで鳥肌が立ちました…

写真だとわかりづらいのですが、舞台上のスクリーンや紗幕に映し出されているのはSNSのスレッド。これがピロン、ポロンという音と共に絶え間なく更新され続けているのです…!

これらのスクリーンは、舞台中は時々袖に捌けたり、実際に舞台上の映像が映し出されたり。

観たことのない方には若干のネタバレですが、幕間にはずっとエヴァンのスピーチ映像が流れていました!

 

そしてもう一つ珍しかったのが、オーケストラが舞台下手上方にいること!

いやーもう面白い。

席に座っただけで、来てよかった~なんて思っていた私ですが、この後本編で想像以上に派手にノックアウトされることになるのでした…。

 

【感想(ネタバレ含む)】

※楽曲名にはリンクを付けているので、どんな曲だっけ?という方はぜひクリックしてください!

端的に、本当に観に行ってよかった…。素晴らしかった…。

映画でもポロポロ泣いていた私ですが、生の舞台は伝わってくるものが比じゃなかったです…。

 

映画を見終わった直後、最初の感想が「ベンプラットやば!」だったのですが、正直なところそれ以上の感想はそこまでなかった。

もちろんテーマは理解できるし、色々と考えさせられるところはあったのですが、良くも悪くもベンプラットの素晴らしさがそれを凌駕してしまっていたような。

ベンプラットありきで急いで映画化したんだろうな、と。

「映画どうだったー?」と聞かれたら、「あーよかったよ!」とか「ベンプラの歌聞くだけでも観に行く価値あるよ」みたいな答え方をしていたのですが、

これは全く違いました。

「ディアエヴァンハンセン」を、ぜひ観てほしい。

 

舞台はいい意味で、作品としての重厚さが際立っていました。

アンサンブルは無し。たった8人のキャストなのですが、その迫力、一人一人の演技、歌、思いが強い。

You Will Be Found」なんて、舞台ではたった7人しか歌わないんですよ!そんな風には思えない迫力でした!

色んな角度から見て、誰一人負けていない。そんな印象。

そしてシンプルに曲がいい~(泣)

これは後でも書きますが、これまた、曲が良ければ良いほどに苦しくなる作品。

作りが完璧。

こりゃ話題になるに決まってるよ。

 

もちろん全キャストよかったのですが、一番印象に残ったのはエヴァンの母、ハイジ役のRebecca Mckinnisさん。

 
 
 
 
 
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とくに2幕からは持って行ってましたねー!すごかった!

 

エヴァンを演じるのはオルタナティブ(アンダースタディではない)のMarcus Harmanさんでした。

 
 
 
 
 
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時々高音が危ういところがあったのですが、(この作品の曲、いざ口ずさんでみるとめちゃめちゃ難しい!高音の部分に悉くイやエ母音の歌詞があてられていて声出づらい)

もちろん基本的にめちゃ歌うま。

不安症で喋り出すと止まらなくなってしまうところや、恐怖で頻繁に涙目になってしまうような演技が素晴らしかった。観ていて苦しかった。

 

他のキャストもみんな歌うまなのはもちろん、爪痕を残していました。

 

この作品、登場する子供たちはみんなある意味で「問題あり」なんですよね…。

エヴァンだけがみんなと違う、と思いきや、コナーも実は問題を抱えていた、

という設定ですが、

よく知りもしないクラスメートだったのに、コナーがら自殺したことを知った途端にプロジェクトを立ち上げる使命に異常なほどに駆られてしまうアラナ。

彼女の最後の暴走もリテラシーに欠けるなかなかのものですし、

エヴァンのことを「友達じゃない」と真顔であしらいつつ、何のためらいもなくエヴァンとコナーの偽アカウントや偽メールの作成を楽しむジャレドも。(映画よりもだいぶクレイジーな感じでした)

みんな「ネットを駆使する」ことに長けているものの、リアルの人間関係においては少なからず問題を抱えています。

たまたまエヴァンには医師の診断が出ているだけで。

(映画ではアラナも薬を服用している設定がありましたが、舞台版は言及無しでした。彼女の歌う「The Anonymous Ones」もありません。)

 

コナーの母だって、次から次へと流行りものに手を付けていくところが少し皮肉っぽく描かれていますね。

一方でそんな中、コナーの妹ゾーイだけは、「Only Us」を歌い、「今ここにある自分たちを見つめよう」という姿勢が他の登場人物と少し違っており、際立っていました。

ゾーイ役のLucy Andersonさんもめちゃくちゃよかったです。透き通っていて。

(彼女がジャズバンドに所属している、という設定もミソかも。音楽って、今ここに、楽器と自分が存在しないと生み出せない「リアル」なものですもんね。

うわ、この舞台だってそうだ。紛れもない「リアル」の中にネットという虚無を映し出している…)

 

そんな風に、舞台では全員の問題がしっかり浮かび上がって見えたなあ…。

映画版と違って舞台版でグッと来たところです。演出と、役者の良さかな。

(とはいえ映画版も見直したら印象変わるかもなので、もう一度観ます)

 

そしてこの作品の魅力として欠かせないのがやはり音楽。(「ライブ」!!!)

何度も褒めますが、シンプルに曲がいい~…!!

エヴァンの嘘に当たる部分の曲たち、「For Forever」や「Sincerely, Me」そして「You Will Be Found」。

これらの心地よい音楽と爽やかな歌声に心を委ねているうちに、「うんうん、いい思い出よね~」と、まるで本当にエヴァンとコナーが親友だったかのような、コナーが本当に心から家族のことを思っていたかのような錯覚に陥るんですね。

ところが、ふとした瞬間に「これは全て嘘なんだ」と思い出して我に返ったときの恐ろしさ。罪悪感。虚無感。

コナーは実際どういう子だったの?もしも本当に一欠片の思いやりもない子だったら?

死人に口なし、とはこのこと。

木から落ちて一人ぼっちだったエヴァンの孤独は何だったの?

エヴァンが上手く、爽やかに歌い上げれば歌い上げるほど、時々鳥肌が立つほど怖くなります。

これは、嘘をつきすぎてもう後戻りできなくなってしまったエヴァンの気持ちと同じはず。

うーん。なんて手の込んだ作り。この現象はまさに楽曲・脚本・演出・俳優の演技の奇跡のミックスが生み出すものだと思いました。

すごい作品。

 

(ネット上の)偽りの自分、嘘で固めることで偽物の自信を身に着けていったエヴァン。(コナーとの偽のやり取りも、秘密のアカウントを使ったEメールというのがキー)

それと同時に気づかぬうちに崩れていったのは、いつもそこにいてエヴァンを愛してくれていた母との関係性。

母親はエヴァンのこれまでの全て、いわば本当の彼を知っているわけで。

最終的に嘘が明るみに出た後、残ったのはいつもそこにいてくれた母親の存在。

そして、虚偽の自分を取り払った後に残る本当に自分。

 

「いつもスクリーンばかり見てる」と言われていたエヴァンの最後の言葉(歌詞)は

「All I see is sky for forever」(見えるのは空だけ。ただ永遠に)

またその旋律の美しいこと…!

(そして歌うのの難しいこと…!)

このラストに限っては、爽やかなメロディも決して嘘なんかじゃない。

本物のエヴァンの声です。

(途中もやたら泣いていた私ですが、ラスト自分でも引くくらい泣いた)

 

実は映画を観た後、終わり方があまり…(まあこう終わるしかないか…)という印象がありました。

その原因はおそらく個人的に、「You Will Be Found」「誰もが一人じゃない」というメッセージに重きを置いた宣伝に対して、「え、でもそれ嘘なんだよね?」と思ってしまっていたからだと思います。

(ご参考までに。なんか違う気がしていた宣伝映像はこちら。)

でも今回は初めて舞台版を観て、その「道徳的な」メッセージの裏に存在する罪悪感と、ラストでの回収に自分の中で納得がいきました。

全くバッドエンドなんかじゃない。アンハッピーエンドなんかでもないです。

 

だってエヴァンが、「残ったのは本物の、ただの僕(just me)」だと言うんですからね。

 

SNSで自分を偽ることなんかせず、ありのままの自分を見つめなおし、

スクリーンばかり見ていないで、美しい空を見上げよう。

 

なんて美しいメッセージ。

今の時代に、上演されるべくして上演されている、見ごたえのある素晴らしく美しい作品でした。大好きになった。

 

 

と、匿名のアカウントを使ってパソコンに打ち込んでいる私。

 

完!

 

John Owen-Jonesコンサートinロンドン Music of the Night に行ってきた!②

こんにちは、Beeです!

前回に引き続き、John Owen-Jonesさんのコンサート「Music of the Night」の備忘を記します。

休憩後からスタートです!

 

〈目次〉

 

 

【内容】

Feeling Good  (by Nina Simone

休憩終了後、前置きなしに始まりました!

Jazzy?なメロディーが素敵。JOJさん、かなり色気のある歌い方をしていました。

あんまりそういうイメージはないので新鮮でかっこいい。

まああれだけ歌が上手ければそりゃなんでも歌えますよね…

残念ながらJOJさんの公式な音源はなかったので、オリジナルバージョンを。

www.youtube.com

 

Thunderball 

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Feeling Goodのあと、立て続けにこの曲でした。

やっぱりイギリス人は007が好きなんでしょうか?だいぶ盛り上がっていました。

 

Proud Lady ー『the Baker's WIfe』

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この曲を聴くと、JOJさんって、自分に合う選曲をしているよなあ…と上から目線で思ってしまいます。

そのくらい、JOJさんの歌声の破壊力がぴったりなこの曲。好きです。

歌いだす前に、なぜか客席は上手側の「チームA」と下手側の「チーム2」(Bじゃなく?!)に分けられ、JOJさんのありえないキーの歌声を真似して歌わされました。

(チーム2にはすごくよく響く女声が混ざっており、JOJさんも「プロがいるぞ!」と驚きの表情)

この曲を歌う前には、

『the Great British Bake Off』観た?馬鹿げてるって思う?

との問いかけが。

JOJさんが出演されていた2022年夏の新作ミュージカルのことです。(私は渡英間に合わず…)

ブリティッシュベイクオフといえば、BBCの人気番組(焼き菓子コンテスト)ですが、これがミュージカル化される、かつJOJさんが出演されると聞いたときは確かに「ええええっ?!」とはなりましたが。

いや最高でしょ、ベイクオフ。こんなのファントムなんかより全然最高だから

その一言が本心を表していますよ…

そこでベイクオフの曲を歌うのかと思いきや、「Baker」に繋げたかっただけのよう。

せっかくなので、ベイクオフで楽しそうなJOJさんも貼っておきます。

JOJさんが焼くケーキ、おいしそう。

www.youtube.com

 

I’d Rather Be Sailing ー『A New Brain』

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こちらも私が大好きな曲です。眠れない夜に聞きたい1曲。

(余談ですが、Norm Lewisさんのバージョンも大好き)

途中コーラスが入る曲で、CDではJOJさんが一人二役歌われていますが、

John(指揮&ピアノのJohn Quirkさん)にやってもらってもいい?ゲストはいるけどさ、余計にギャラ払いたくないんだもん

またもやお金の話…(笑)

 

Unusual Way ー『Nine』

映画版『Nine』ではニコール・キッドマンが歌っていた曲ですね。

イタリアの映画監督、フェデリコ・フェリーニの自伝的映画『8 1/2』のミュージカル版ですが、

8 1/2』って映画知ってる?僕は観たことないけどね

じゃあ言わなくていいのにね…(笑)

2020年には日本でも城田優さん主演で上演されましたが、私は個人的に映画があまり好きではなく…。とはいえ、4starsでシエラ・ボーゲスさんが歌われていたのがすごく印象に残っているので、シエラ版をどうぞ。(笑)

www.youtube.com

本当は女性の歌だけど、まあいいよね。今日のデニム、パツパツだし

スキニーではありましたが。

この曲はピアノとチェロだけで歌おうと思います。なんかその方がいいかなって思って。あなた方の意見はどうでもいいです

ふざけ倒していましたが、JOJ版、非常に素敵でした。

 

Tell My Father ー『Civil War』

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次はあの素晴らしいミュージカルの曲です!…『Civil War』

肩をすくめる仕草が、明らかに「全然素晴らしくない」と言っていました。

私もJOJさんがよく歌っていらっしゃるこの曲しか知らなかったのですが、調べてみると、確かにあまり評判のいい作品ではなかったみたいです…。

アメリカの南北戦争に出征した兵士が戦地から父親に向けて歌う曲です。

JOJさんはこの曲の時だけ丸椅子に腰かけ、もの悲しく歌い上げていました。

曲中、スポットライトがJOJさんに当たらず、誰もいない舞台中央を照らす、というハプニングも。

徐々にJOJさんの方にずれていき最後にはしっかり当たっていましたが、歌唱後、JOJさんも頭上を見上げてニヤリ。

 

I Dreamed A Dream ー『レミゼラブル』

Bring Him Home ー『レミゼラブル』

open.spotify.com

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さあ、いよいよレミゼです!

と自ら盛り上げた直後、

あのね、このあと一回捌けるけど、別にそれで終わりじゃないからね。一回捌けたら戻ってきて、そこでやっとMusic of the Nightだからね。覚えておいて

まさかの段取り事前説明。

あと、今までツアーしてきたどこの都市でも、みんな漏れなくスタオベだったからよろしく。だってずっと座ってて疲れてるでしょ?いい?他の都市は漏れなくみんなスタオベだよ?まあ別に、一応言っておいただけだけどね

まさかのスタオベ強要。

そんなこと言われなくたって自然に立ち上がってしまうくらい、やはりJOJさん×レミゼは最強でした。

女性であるファンティーヌが歌うI Dreamed A Dreamは男性目線に変えて歌うパターン。

十八番のBring Him Homeは高音が美しい!

前半はエネルギッシュなナンバーが続いていただけに、ラストに繊細な曲を披露されると普段以上にグッときてしまいました。堪能。

歌唱後は、宣言通り一度捌けていくJOJさん。鳴りやまぬ拍手に満足げ。

 

Music of the Night ー『オペラ座の怪人

よくもまああれだけのゲストをここまで待たせておいたものです。(余計なギャラを払いたくないから?(笑))

アンコールにしてようやくゲストが呼ばれ、ついにファントム5人が勢ぞろいです!

今回のゲストは、前半に一度登場されたアール・カーペンターさんに加え、

ベン・フォースターさん

ジーザス・クライスト・スーパースターのアリーナツアー版DVDで有名!日本にもよくいらしています!

ティム・ハワーさん

『レント』のロジャーや『レミゼ』のマリウス、そしてファントムと幅広い役柄でご活躍!なんとバレエ団のスカラシップを断ったという目玉が飛び出るような経歴も。

スコット・デイビスさん

オペラ座の怪人』ラウルや『キャッツ』ガスなど!ファントムは2千回以上演じられているとか!

参考:The evil ones are fun – Interview with Scott Davies – Maybe Musical

 
 
 
 
 
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今回のコンサート後のJOJさんの投稿より。左からベンさん・アールさん・JOJさん・スコットさん・ティムさん。楽しそう!

 

5人ファントムってやばくない?ファントムを演じた役者はみんな兄弟みたいに感じるんだよね

と嬉しそうなJOJさん。

はい。みんなシワシワでくたびれてます

JOJさんが最後の最後までふざけ倒している間に(好き)、Tell My Father後にJOJさんが置き散らかした椅子をそっと脇に片づけるアールさん。(好き)

 

JOJさんの暴言はさておき…ファントム5人のMusic of the Nightは迫力がとんでもなかったです!

だって5人ですよ!今まで生ではマックス3人しか観たことがなかった(はず)ので、全員で歌ったときには空気が割れるかと思いました。鳥肌!

もちろんお一人お一人の歌唱も素晴らしかったです。ティムさんとスコットさんの生歌唱はここまで観たことがなかったので、余計にその声の膨らみに感動しました。

欲を言えば一人ずつ丸々1曲歌って欲しかったくらい…

残念ながら全員分の公式音源は見つからなかったのでここにはリンクは貼らないでおきますね…

 

Delilah (by Tom Jones)

www.youtube.com

JOJさんのコンサートではお馴染みのこの曲がコンサートのラストを飾りました。

JOJさんと同郷、ウェールズの歌手Tom Jonesの歌だそうで、JOJさんの公式Youtubeチャンネルでは、ウェールズオーケストラとコラボした上の動画が公開されています。

客席も大盛り上がりで、楽しい時間はあっという間に終わりました…!

 

【ステージドア】

恒例のステージドア。

Her Majesty's Theatreのステージドアは正面向かって右側です!

 

思いがけず列の先頭に立ってしまった私。

ファントム5名とセルフィー&サインが実現しました…!!!

 

プログラムに頂いたサイン!

JOJさんのサインはもともとプログラムにあったのですが、

もう一個書いちゃう?」と上機嫌で書き足してくれました。

ひとつ失敗談。

ステージドアに行くと、キャストの皆さん大抵ペンを持っていらっしゃるので油断していたのですが、今回はゲストの方々はペン無しだったのです!

私は細いボールペンしか持っておらず、ファントムズだけでなく他のお客さんにも大爆笑されました(笑)

「誰か貸してあげて~!」と言って下さる優しいファントムズ。

ですが、スコットさんの周りでだけペンを持っている方が見当たらず、「見えるかなあ?」と笑いながら極細ペンでサインしてくれました…(OWENのOあたり…)

ですので、一応ステージドアにはペンを持参することをおすすめします!

私も買います…!プログラムが黒っぽいことが多いので、銀や金があると良さそう!

 

調子に乗ってセルフィーも載せます!

主役!JOJさん!

ティムさん!優しかった~見てこの笑顔

いつも物腰柔らかなベンさん。この日はまだ未発表だった来日予定を教えてくれるという衝撃のサプライズが(笑)

写真やサインに応じながらも、舞台俳優を目指しているらしい少年に熱くアドバイスされていたスコットさん。浮き沈みを気にしてはいけないそうです!

他の方が自ら私のスマホを持ってくれたので、間違えてアールさんには自らスマホを渡してしまいました…!恥ずかしい。でも「おっ?いいよ~セルフィー得意なんだよ~」とどこまでも紳士でした。

 

【おわりに】

だらだらとした記録にはなってしまいましたが、JOJさんの魅力が伝わっていれば幸いです!(そしてチケットがもっと売れればJOJさんも喜んでくれることでしょう)

最後に、JOJさんがコロナ禍に自宅で歌われた動画をご紹介して終わります。

「この歌を歌うにはマスクが必要だから…」とのことです(笑)

ツッコミどころがあるので、ぜひ最後までご覧ください!(笑)

あ、もちろん、歌声も堪能してくださいね!

www.youtube.com

John Owen-Jonesコンサートinロンドン Music of the Night に行ってきた!①

こんにちは、Beeです!

9月17日ロンドンのHer Majesty's Theatreで行われたJohn Owen-Jonesさん(JOJさん)のソロコンサートに行ってきました!

ただでさえ楽しみにしていたのに、直前に発表されたゲストも超超豪華!!

歌の感想はだいたい「やばい」しか出てこないのですが(笑)、JOJさんの最高すぎるお人柄が伝わるように記録を残したいと思います…

 



 

〈目次〉

 

 

【JOJさんの魅力】

そんなの知ってるわ!という方は飛ばしてくださいね。

こちら、John Owen-Jonesさん。通称JOJ。

 
 
 
 
 
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ウェールズのご出身。

オペラ座の怪人』ファントム役や、『レミゼラブル』ジャン・バルジャン役(なんと26歳でバルジャンを演じ、未だに史上最年少!)などで超超超有名なすごい方!

日本にもコンサートや公演でよくいらしています。

広すぎる音域とパワフルで膨らみのある歌声が魅力のJOJさん。

歯に衣着せぬ物言いとおちゃめな性格もとっても面白くて素敵な方です。

CDアルバムも、EP盤を含め7枚もリリースされています!

どれも聞き応えのある贅沢なアルバムですし、ミュージカルファンのツボを押さえた選曲が個人的には大好きです。

「だってその方が売れるもんね」と真顔で言いそうな、そんな方です。(笑)

十八番の「Music of the Night」だけ貼っておきますね。

 

www.youtube.com

この低音と高音!表現力!強弱!見て!!!!!

 

と、前置きはこのくらいにして、9月17日のコンサートの記録を残しますね。

日本でソロコンサートをされる際も、その圧巻の歌声とツッコミ待ちのふざけっぷりでJOJワールド全開ですが、イギリスでは更にやりたい放題でした…(いい意味)

私の英語力の問題と記憶力の問題で、内容を完全に網羅できていないのはご容赦ください…

とにかく、セットリスト(記憶に間違いない…はず!)と、JOJさんの衝撃発言の数々(笑)を覚えている限り記します。

 

 

【会場】

皆さんおなじみ!普段は『オペラ座の怪人』が上演されているHer Majesty's Theatreにて開催された今回のコンサート。

地下鉄のPiccadilly Circus駅から歩いてすぐ。もう建物が目に入るだけで大興奮です!

私たちの聖地!開場前から列が!

私は二階席(Grand Circle)の席を取っていたので(なんと¥4,500くらい。やっす!もっと搾取していいのに!)、向かって右手の入口から入場し、そのまま階段を上って座席へ。

そのあとで、サイン入りのプログラム(£10)が売っているのは1階だけと知り引き返したので、結構長めの階段を往復するはめに…

古いせいか、バリアフリーじゃないんですよね。

とはいえ無事にサイン入りプログラムをゲットし準備万端!

オペラ座シンボルの豪華なシャンデリアの奥に微妙に見える赤い「JOJ」の文字。写真には写りきっていないのですが、JOJさん。こういうところ。かわいい。

みんなお酒を飲んだり、お菓子を食べたり、ウキウキした表情で待っていました。

日本人と思われる方々もちらほら!

 

こうして始まったコンサート。

セットリスト順に、JOJさんの衝撃発言は青字で書きますね。

 

【内容】

開演前アナウンス

いつかのALWコンサートUnmaskedを彷彿とさせるJOJ本人からの脅迫でした(笑)

録画録音は禁止。そういうのSNSに載せられるとチケット売れなくなるもんね。お金必要なんだもん

とのこと… 

じゃあチケットもう少し高くしてもいいよ?価値に見合ってないよ?と思うけど、そうしないから人気なんでしょうね。

 

Corner of the Sky  ー『ピピン

コンサートの一発目のCorner of the Skyは個人的に大好物です!明るくて未来が開ける感じ。

今回は1.5倍速くらいのロックバージョンという感じでした。最高。

久しぶりに生JOJさんの歌声を浴びて、「これだ~!!」としびれました…

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歌唱終了後はご挨拶があり(テンション高い!)、この日イギリス全土でPM8時に行われる予定だった、亡くなられたエリザベス女王に向けた2分間の黙祷を行う旨のお話が。

7時半から開演したコンサート。ご本人曰く、

これから時々時計見るけど、別に早く終わらしたい訳じゃないからね。女王に敬意を払いたいだけだからね。」 

更に、

みんなレミゼとかファントムの曲を期待してるんでしょ?僕はいつもそういうのは最後の方に歌うからよろしく。だってみんな待ってるんでしょ?後出しした方がチケット売れるもんね。お金大事

今日は2時間半くらいやります。あ、3時間半くらいやっちゃう?

ちなみに今日はゲストもいます。ボールアンドボーです」(違います)

と序盤からおふざけ全開(笑)

この後も時折ネタにされるボール(Michael Ball)さんとボー(Alfie Boe)さん…。

 

Kiss of the Spider Woman ー『蜘蛛女のキス』 

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JOJさんのコンサートではおなじみのこの曲。

こちらもおなじみですが、Aメロで観客はお手振りを強要されます。(笑)

そしてサビになると強制的にやめさせられるという…

わけわからなくて、全然楽しくない曲なのに、楽しい。

 

This is the Moment ー『ジキル&ハイド』

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この曲の紹介の前には、少し真面目なお話が。

コロナ禍で舞台は大変だったけど、やっぱりいいものだなと思うわけです。何百回公演をしても、同じ舞台なんてひとつもないんだから。僕がいて、皆さんがいて、この時があって

まさにThis is the Moment。そういえばいつもこの曲の前にはこんなお話があったことを思い出しましたが、コロナ後で格別沁みました。

また、今回のUKツアー終了後、翌日からは仕事でオーストラリアに歌いに行くというお話の流れで、

みんな来るでしょ?

と問いかけるJOJさんに、客席から「イェース!」の声が。

フンフンと笑ったJOJさんも思わず二度見。

え?今の本気?

再び「イェース!」の声。するとJOJさん小声で、

うわ、サイコがいるよ…

こんなこと言っても愛されているJOJさん(笑)

客席は爆笑です。

 

Some Enchanted Evening ー『南太平洋』

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この曲、旋律がお洒落で大好きです。ノスタルジックに歌い上げるJOJさん最高。

この曲が収録されているアルバム「Spotlight」はプラハでレコーディングされたそうで、

プラハ交響楽団とやったんだよ」とドヤ顔。

そして今回のバンドメンバーを振り返って顔をしかめ、

なんかだめだ。今日はおっさんばっかだ

いやいや…生バンド素敵でしたって…

 

Evermore ー『美女と野獣

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この曲、最後の高音ロングトーンがやばいんだよ

うんうん、そうよね。でもJOJさんは余裕よね。

この前コロナになったから、前の方の席の人は残念だったね。飛ぶから。感染るからね。ま、グッドラック

ねえ、もう…(笑)

飛沫のことなんでどうでもいいくらい素敵でしたけども。

(そういえば前日本でもこの曲を歌ったとき、「いい曲だよね。でも映画なんて知らんがな。観てないわ」みたいな自由発言をしてましたね…(笑))

 

この曲の終わりに「やばいっ!8時じゃん!」と全員起立で2分間の黙祷が入りました。

黙祷後に起こった拍手にも、

こんな不思議なスタオベ初めて受けたわ

とボケ倒すJOJさん。部外者の日本人からするとどこからジョークにしていいのかよくわかりません…

 

Love Changes Everythig ー『アスペクツ・オブ・ラブ』

黙祷後、「この劇場のクイーンといえばMichael Ballだけどさ…」と謎発言。

次の曲はボールさんの十八番、Love Changes Everythingなんだな、と予想はつきましたが…

大抵の曲は、最後の高音ロングトーンが聞きどころでしょ?

確かにそういう曲が多いですね。

でね、次に歌う曲、つまんないんだよね。世界でも指折りの最悪な曲を歌います。これ、絶対言っちゃだめだよ。マイケル・ボールはね、この曲を歌いすぎてラストのロングトーンを高音にするのをやめちゃったんだよ。超つまんないよね

ボールさんにも、作曲家アンドリュー・ロイド・ウェバーにも愛されてるんでしょうね…そんなこと言う人あなた以外にいません…

でもね、僕がオリジナルバージョンの通りにラスト高音に変えれば、まあまあイケる歌になるんで

 

「レジェンド」ボールさんの名誉挽回のためにも、若かりし日のちゃんと音程上げてるバージョンを貼ります。確かに最近ボール&ボーだと最後の高音はボーさんの役割みたいなとこあるけども…(笑)

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そんな前置きから始まったこの曲。

冒頭のトランペットソロからJOJさんは「ほらね、もうつまんないでしょ?

Aメロ歌いながら欠伸したり時計見たり。

とはいえ最後オクターブを上げてくるところではこちらが震えるような爆音を出してきます。

そしてラスト、「let you be the~♪」まで来たところで急に音が止まり、

絶対にマイケル・ボールに言わないともう一度約束できる?

との問いかけが。客席爆笑。

そして、一言一言、

私は誓います。マイケルボールには決して言いません。マイケルよりもJOJの方が優れているとは

と全員繰り返させられました。

からの、

爆音高音ロングトーン「Same~♪」で無事完結。

ごめんなさいJOJさん、ブログで言っちゃった(笑)

 

Losing My Mind ー『Follies』

なんと、JOJさんのコンサートではお馴染みの音楽指揮&ピアニストのJohn Quirkさんが歌唱されました!日本でも以前歌われていましたが、素敵な歌声。

というのも、Love Changes Everythingを歌い終えたJOJさんが、

あー疲れた。お茶飲みたいな。休憩しよっかな。え?全然冗談なんかじゃないよ?Johnが代わりに歌うから。結構上手だよ

とお茶休憩に行ってしまったんです。

もちろん決められた流れでしょうけど…。自由。

とはいえJohnさんのLosing My Mindとてもよかったです。以前4strarsのコンサートでシンシア・エリヴォさんが歌ってらして初めて知り、旋律も歌詞も素敵な曲だなーと思っていた曲。

そして大サビからはJOJさんが戻ってきて最後を奪い取ります。いやいや…(笑)

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残念ながらJOJさんの音源がないので、スタンダードバージョンを。

 

Sunny Boy 

「んじゃ今度は僕がお茶休憩するわ」

といなくなってしまったJohnさん。JOJさんは困ったように客席に向かって

誰か代わりに指揮とピアノやってくれる人いる?

と質問。

じゃあ仕方ないからアカペラでやるわ…

とピアノで何度もキーを確認してから(わざと最高音を叩く)歌いだしました。

この曲は初めて聞いたので後から調べました!ミュージカルの曲ではないみたいです。

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JOJさんのアカペラ歌唱はもう少しテンポゆっくりでたっぷりとした感じでした。

かっこよかった…

 

Stars ー『レミゼラブル』

ここまで散々、ゲストはボール&ボーだとか何とか、ふざけ散らかしていたJOJさんですが、ここでやっと一人目のゲストが登場です!

待ってました!Earl Carpenterさんです!

日本にも2度ほどいらしていましたが、タイミングを逃して観に行けていなかったので、私にとっては念願の生アールさんデビューでした!

レミゼラブル』のジャベール役や、『オペラ座の怪人』のファントム役で有名なアールさん。佇まいから英国紳士という感じで素敵です。

こいつは僕のアンダースタディだったんだから

といきなりドヤ顔のJOJさん。

今日もこいつギャラ無しで来たんだよ」(たぶん嘘)

その間も微笑みをたたえつつ、無言で観客に拍手を求めるアールさんに向かって更に一言、

おい、誰のショーだと思ってるんだ。喋っちゃダメ

ほんと、アールさん何もしてないのに…(笑)

なんだか雑に扱われているアールさんでしたが、生Stars、素敵でした!

ロンドン25周年記念CDのジャベールはアールさんですので、Spotifyでも聞けます!

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Confrontation ー『レミゼラブル』

バルジャンとジャベールが揃ったら、これを期待しちゃいますよね…!

(JOJさんは前にも日本でノームさんとConfrontationしてくれた過去があるので期待してました!)

曲紹介があった瞬間私の前に座っていたお兄さんも思わずガッツポーズ(笑)

やっぱ俺たちはレミゼだぜ。せっかくだからやっちゃおうか!

言いつけを守り(?)何も言わないアールさん。

おい、なんとか言え!レミゼはいつ一緒にやったっけ?トゥエンティーサウザンドナインティーン?

「?」となる客席に、ようやく口を開くアールさん。

「トゥウェンティーナインティーンね」

そうそう。2000019年になっちゃうから。JOJさん。それ私がよく間違うやつ。

Confrontation、爆音で最高でした…!

オペラ座の怪人』のプリマドンナもそうですが、個人的にこの手の曲は、全員爆音でまったく歌詞を聞き取れないくらいの時に満足感を得ます…。

満足。

アールさんの紳士的な姿と美声は、オペラ座の怪人25周年記念公演DVDのオークショナー、レミゼラブル25周年記念コンサートの司教役でも見られるのでぜひ!(豪華)

 

Till I Hear You Sing ー『ラブネバーダイ』

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一旦退場するアールさんを見送りつつ、

あと他にもその辺で適当に見つけてきたゲストがいるからお楽しみに

いやいや、公演前日にあんなに得意げにゲスト発表してたでしょう…

レミゼといえば、Bring Him Homeは最後の方に歌うからね。アルフィー・ボーのリーガルチームが出てきちゃうと困るからね

Bring Him Homeといえばボーさんと言いたいのでしょうけど…いじり倒し(笑)

そしてこの後、以前日本でも繰り広げていたアンチラブネバ発言が続きます。

(以前言っていたのは、作曲のアンドリュー・ロイド・ウェバーが元妻のサラ・ブライトマンが忘れられなくて無理やり作ったんだ的な…)

まあでも曲はいいからね

と言いつつ、軽くラブネバのあらすじを説明。ファントムがNYに行って~と自分で言いながら、「は?」の表情。ラブネバ嫌いすぎ…(笑)

とはいえ、ご本人が曲はいいといつも言っているだけあって、私はJOJさんのこの曲大好きです!一番好きかも。

声量がすさまじいので、10年越しのファントムの狂気性や破壊力がよく出ていて、すごく合っているな~と思っています。

嫌いでも、いつか演じてほしいものです…(無理かな(笑))

 

この曲で一幕終了でした。

休憩後の二幕は、次回に続けます!

ウエストエンドミュージカル『Frozen』観劇(2022年9月11日)②

こんにちは、Beeです!

前回に引き続き、ロンドンウエストエンドにてミュージカル『Frozen』を観劇した際の出来事を書き残したいと思います。

率直な感想に加え、日本の劇団四季版との比較をメインにお話します!

ブロードウェイ版は観ていないので本当にあくまで個人的な経験に基づくお話になります。観たことある方、ぜひ違いを教えてください!

 

 

〈目次〉

 

【全体の感想】

まずは率直に。とってもよかったです!

基本的に四季版と同じですから、もちろん観る前の不安は一切なかったのですが、期待以上の見応えでした!

このあと四季版との比較の項でも触れますが、シンプルに「ショー」という感じ。

(四季ファンの方に向けてはあえてこう言いましょう。「ショウ」。)

客席も大盛り上がりで、終始笑いが絶えない。

パワフルでダイナミックな舞台でした!

 

【四季版との比較】

全体的な印象の違い編

四季版「アナ雪」は、みんなが知っている「ありのままで」や「生まれて初めて」 などの多くの名曲を印象的なシーンとして華やかに見せつつ、エルサとアナの姉妹愛をベースにした感動的な人間ドラマとしてまとまっているイメージでした。

時にクスッと笑いつつ、感動の涙を流しつつ、大好きなキャストの皆さんの歌や演技をじっくり楽しむ… みたいな。(あくまで個人の感想です。)

 

一方でウエストエンド版は全体としてエンターテインメント要素が全面に押し出されたショーの印象。

とにかく8割の場面で客席は大笑い。キャストも演技中に客席が落ち着くのを待ってます。(すごいですね。お笑い芸人ばり。)

その分生オケが効いていたし、ライブ感が強かったです。あれ?アナ雪ってコメディだったの?と驚くくらい。

例えば、「扉あけて」終わりの、複数カップルのキスシーン。

私が初めて観たときは一瞬「ん?」と思った後に心の中でクスっとしました。

実際客席はいつも静かなままだと思うのですが、ウエストエンドでは大笑い。(笑)

あ、ここ笑うシーンだったのね、となるわけです。

他にも、「ヒュッゲ」。

これはもうお察しのことと思いますが、「ファミリーのみんな」が初めて出てきた瞬間から大爆笑です。

おそらくBW版も客席の反応は同じでしょう。(観た方教えて下さい)

客席あっての舞台。芸術作品というより、「ショー」だな、と。

同様に、海外の舞台ってアンサンブルの動きのバラつきが気になりがちなんですが、それも逆に舞台をダイナミックに魅せていた印象。

海外で『ライオンキング』や『アナスタシア』を観たときは、総振りのグチャグチャが気になりすぎて、「絶対日本の方がいい!」なんて思いましたが、(個人のスキルはもちろん高いのでしょうけど)、『アナ雪』の場合はそれもプラスに働いていたかも。

日本、特に四季ってとにかく舞台全体のバランスとか整い方が素晴らしいじゃないですか。練習量が全然違うんだと思うんですけど。

その分、

四季版『アナ雪』の方が「ドラマ性があって綺麗」

エストエンド版の方が「パワフルなエンターテインメント」

だったかな。と思います。

結論、どちらもあり。(笑)

「アナ雪」に何を求めるか、が国民性によって違うのだと思います。

 

ただ、ほぼ全キャラクターがいつでも笑いを取っていたことでより際立っていたことがあります。

エルサだけが全く笑いを取る要素がないのです。

それがエルサの生真面目さや不安、恐怖を際立たせていました。

四季版はそこをエルサ役の皆さんの演技力でカバーしないといけないんだろうな、と思います。すごい。

かといって、もちろんウエストエンドのエルサは演技をしていないと言いたい訳では決してないです。(笑)

だってすごいんですよ、サマンサエルサ。

詳しくはキャスト編にて。

 

細かい違い編

箇条書きでいきます。

  • 戴冠式、外した手袋はアナに渡してアナから受け取る。(←え?!)
  • 「愛の何がわかる」吊り橋は無し。代わりに最初から下手側に手すり付きの階段が用意されており、アナとクリストフはそれに登る。二人が進むにつれて階段も上手に移動。ぶら下がることはなく、二人とも地味にちょこちょこ足を踏み外す。
  • 「ありのままで」プロジェクションマッピングの映像が違いました。舞台真ん中には実際に丸い踊り場付きの階段が。氷の城のシーンの時は常に階段あり。
  • 幕間の紗幕はアレンデールではなく雪に埋もれたオーケンの山小屋
  • オーケンのアドリブがない!
  • フィナーレでは、エルサとアナが立つ中央の舞台が丸く持ち上がり、その周りの他キャストたちはぐるぐる回る形式。これも二重盆というやつ?
  • (おまけ)冒頭姉妹が歌っているとき、後ろの窓ガラスの向こうでストレッチするアンサンブルの方の腕が思いっきり見えてました。バルコニーだったからとはいえ…雑…(笑)

覚えている限りではこんな感じ。

【主要キャストについて】

エルサ Samantha Barks

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サマンサさんといえば、映画「レ・ミゼラブル」のエポニーヌ役で超有名ですよね!

その前にも「レ・ミゼラブル」ロンドン25周年記念コンサートでご存じだった方も多いはず。とにかく超超超すごい方です!

2020年には『CHESS』の来日公演にも出演されていました。ラミンさんとサマンサさんが日本で全編ミュージカルをやる!ということで皆大興奮したアレです。私もこの時に初めて生サマンサを観ることができました!素晴らしかった。

エストエンドの『Frozen』でエルサのオリジナルキャストとして発表された時も大盛り上がりでしたね!

圧巻の歌声。声の表情だけで苦悩が伝わってくる演技。

観る前からエルサにぴったりなのはわかっていましたが、やっぱりすごかった。

「危険な夢」から爆音出してくるので、「えー!大丈夫なの?!」と思ったけどなんのその。余裕に歌い上げます。

四季エルサ達の場合、この場面の震えるような心こもった歌声にいつも泣かされている私ですが、歌唱力全面押し出しのサマンサエルサも、大あり!

「ありのままで」は、英語版の歌詞で映画と同じということもあり、「これこれ!アナ雪!」という感じです。(語彙力)

「モンスター」も素晴らしかったです。一曲で1万円超えのコンサートを観た気分。

かといってただ歌声で持っていくだけでなく、ラストの演技には泣かされました。

バルコニー席で表情なんて全く見えていませんが、声色にボロ泣き。

先程も述べたように、大騒ぎの客席もこういったエルサの場面だけは深刻な雰囲気に包まれていました。

サマンサさんが出てるうちに観に行ってよかった。

 

アナ Sarah O'connor

普段はStephanie McKeonさんが演じられていますが、この日はアンダースタディで普段はアンサンブルをされているサラさんでした!

 
 
 
 
 
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こんな風に、アンダースタディの方が出演される場合は劇場内に貼り紙があります。特定のキャストを見に行きたい場合はご注意を。
たいていご本人がSNS等でお休みの日を教えてくれていますので要チェックです。

元気で可愛いかったです!歌もすごい~!

ただ、日本の可愛いアナ達とは違う可愛さ。プリンセスのキュートさというよりは、とにかく爆発するような明るい可愛さです。

なんせ歌声が、日本だったらパワーシンガーに分類されるんじゃないかというような厚みのある声。新鮮でした!確かにこういう可愛さもあるもんね、という。

そういった意味で、アナのキャスティング部分が一番、ローカライズ大成功!という気がしました。

 

クリストフ Obioma Ugoala

 
 
 
 
 
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写真からイメージするよりも、もっとずっとずっと本当に大きかったです!(笑)

バルコニー席からでもわかる大きさ。かっこいい。

声も見た目通りの重たいかっこいい声でした。

変わった奴、というよりは、大声でまくし立てるタイプのクリストフ。

こう見えて、実はアナと性格が似ているよ、という感じがわかりやすくてとてもよかった。生の人間に慣れていないとか。

改めて、アナとクリストフの相性って大事なんですね。

 

オラフ Craig Gallivan

 
 
 
 
 
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オラフの表情も外国人でした!(笑)

アナ同様、ここもローカライズすごいなと思ったところ。

眉毛や口の動きが激しくて、めちゃめちゃ表情豊かで楽しい!

でもあの表情を日本の舞台でやったら浮くと思うんですよ。日本のオラフはとにかく抱きしめたくなる可愛さの方が強くて、たぶんとても我々日本人に合っている。

パペット技術もすごかった。歌もよかったです。

 

ハンス Oliver Ormson

 
 
 
 
 
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なんかちょっと見た目エリックかガストンっぽいハンスです。(笑)

さすがの歌うまでした!

カテコでハンスが出てくると、「フゥーッ」からの「Booooooo!」ってなったのが面白かったです。あれ嬉しいだろうな(笑)

 

ウェーゼルトン Richard Frame

オーケン Jak Skelly

 
 
 
 
 
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ウェーゼルトンのリチャードさんは大物演技派俳優のオーラがすごかったです!

四季版ほど、体の動きで笑いを取る感じではなかったですね。演技で持っていく感じ。

オーケンは、先ほども書いたように2幕冒頭のアドリブは無しでした!(BW版はどうなんでしょう?!)

いきなりアナたちが登場して、お店が開くとオーケンがそこにいるスタイル。

「君たちの目はそう問いかけているね」もアナ達に向かって言っていました。

日本版は、ここに笑いをぶち込んで休憩後のいきなりヒュッゲに客席が驚かないように作りこんだのだったりして…と想像してみたり。

 

スヴェン Mikayla Jade

 
 
 
 
 
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なななんと!スヴェン役、女性でした!!!全然知らなかった…

この後のおまけでも書きますが、今回ステージドアで唯一お話できたミカイラさん。

背が高くて明るくて素敵な方でした…!

別のお客さんに話しているのが聞こえたのですが、オーストラリアでスタントのお仕事をされていた時に声がかかり、オーストラリア公演でスヴェンを演じたそう。

少なくとも向こう一年はロンドンでスヴェンをやると仰っていました。

「誰も私のことしらないでしょ~」なんていいつつ自前のペンを取り出してサインしてくださって、気さくでおちゃめ!

写真も撮っていただいたのですが、ここには載せませんね(笑)

【終演後】

ステージドア

ご存じの方も多いと思いますが、ロンドンやNYでは、終演後ステージドア(楽屋入り口)でのキャスト出待ちが盛んです。

出演者の方々も、当たり前のようにニコニコとサインや写真に応じてくれます。そしてむちゃめちゃ喋ってくれます。

(例えばラミンさんとかになるとちょっと別な時も。大人気なので、こちらがちゃちゃっと言いたいことだけ言って終わりでした。それでも立ち止まって聞いてくれた思い出。)

 

Theatre Royal Drury Laneのステージドアは、入口を正面に見て左側にありました。

日曜日はマチソワ公演があり、私が観劇したのはマチネだったのであまりたくさんのキャストにお会いできる期待はしていなかったです。

待っていたのも15人くらいと少なめ。

終演後20分程でアナ役のサラさんが出てきましたが、どうやら一組がお友達だったらしくずーっとお喋りしてました(笑)。

その奥でプログラムを抱えて気まずい表情の出待ち組(笑)。

そのあとでスヴェン役のミカイラさん登場!日本人なのー?!と大喜びしてくれました。

 

不思議な出来事

余談ですが。

たぶんサマンサさんに会いたい人がほとんどだったと思うのですが、段々みんなあきらめて帰っていく中。

どうしようかなーと考えていると、気づいたら小さめのトラックが来ていて、搬入係と思われるおじさまが、その中から道路に次々とFrozenの衣装を並べている?!(扱いが雑!)

何事かと眺めていると、「新しいキャストのリハーサル用に搬入してるんだよ~」と気さくなミカイラさん。

へ~と思っていたら、搬入係のおじさまが突然話しかけてきました。

「日本人なんだって?うちの車、『ドライブマイカー』の車なんだよ!」

という話から始まり、

「いつ来たの?『Dear Evan Hansen』観た?」

「『SIX』は絶対観なきゃだよ」

「『Back to the Future』も超おすすめ!」

「テッパンは『ライオンキング』でしょう!」

とミュージカル談義が始まりました…

「一番好きなのはオペラ座の怪人かなあ?ライオンキングもちろん大好き。」

と答えると、トラックの片隅に雑に梱包されたザズの写真を見せてくれました(笑)

そしてなぜか、

「ファントムTシャツ今日持ってたかな…あ!待ってライオンキングならある!」

と言ってトラックに戻っていき、新品のライオンキングマグカップをくれました。

新品だからいいか…と持ち帰り、使っています(笑)。

ありがとうだけど、何だったんだろう…?

 

『Frozen』の思い出、ムファサマグで完結。

 

【おわりに】

長くなりましたが、とにかく映画お好きな方、四季版アナ雪お好きな方には絶対おすすめ!

新たな視点で物語を楽しめましたし、ウエストエンドキャストの実力も存分に味わえました!

ロンドンに旅行される方はぜひ!

ウエストエンドミュージカル『Frozen』観劇(2022年9月11日)①

こんにちは、Beeです!

この度、ロンドンウエストエンドにてミュージカル『Frozen』を観劇してきました。

言わずとも知れたディズニー映画『アナと雪の女王』の舞台版!日本でも劇団四季が上演しているので舞台をご覧になっている方も多いはず。

私も四季版は何度も観に行っていますが、海外で観たのは初めて。あのサマンサ・バークスさんがオリジナルキャストとしてエルサを演じられていることもあり、見逃すまいと渡英後早速行ってきました!

もちろん全てを語れる訳ではないのですが、感想・四季版との違い等、まとめてみたいと思います!

今回は舞台の内容には触れないので、私の個人的な感想にご興味を持ってくださっている方は次の投稿「ウエストエンドミュージカル『Frozen』観劇(2022年9月11日)②」をご覧ください…

 

〈目次〉

 

 

チケット入手

TKTS

私はTKTSというサイトを使用しました!

officiallondontheatre.com

TKTSは2019年~日本にも上陸したのでご存じの方も多いかと思いますが、公演日の直前に売れ残っているチケットが割引になるサイトです。公式なのでご安心を!

演目によっては当日のチケットが50%引きなんてことも。

そもそもロンドンやNYでは日本よりも席種が多く金額の幅も大きいですが、少しでもお得に入手できるのは嬉しいですよね。

観たい演目が決まっていなかったり、座席にこだわりがない方は絶対使った方がいいと思います。

使い方の詳細は後日にまとめたいと思います。私もまだ使い慣れていないので…(笑)

ブログも初心者だし偉そうなこと言えない。頑張ってみます。

 

Frozenのチケット

TKTSで調べたところ、席種は全部で7つ。

最安値は£27.8で、最高値は£127.8。日本円にするとおよそ¥4,726¥21,726くらい。

日曜日は高めに設定されているなど、日によって微妙に値段は変わるみたいです。

舞台の見え方によってかなり細かく値段を分けてくれているのが嬉しかったです。

とある日のチケット販売状況。場合によっては注意書きがあるのも親切。
この場合は「手すりが邪魔かもよ」とのこと。

私は一番上の階「Balcony」のG列のチケットをゲットしました。

実は私、ステージの位置を前後で見間違えており、超前方の席を安値でゲットしたと勘違いしていました… 本当は逆。

だって四季はステージが上で、上の方の席が最前じゃないですか?(笑)

四季のチケットを取り慣れている皆さま、お気をつけください!

とはいえ、あのサマンサさんのエルサをお得に観られるんですもん。後方の席だって構わないですもん。開き直りました!(笑)

 

劇場「Theatre Royal Drury Lane」

アクセス

なんだか名前は覚えづらいし上手く発音できないのですが(どぅ、じゅるりーレーン?)、アクセスは簡単。

地下鉄のCovent Garden駅から徒歩4分。ロンドンの劇場が密集している、いわゆる「ウエストエンド」にあります。

Covent Gardenといえばマーケットが有名ですし、素敵なレストランやカフェ、お店がたくさんあって大賑わい。

劇場は駅近ですが、早めに行ってウィンドウショッピングするのが楽しかったです。

他の演目の劇場もたくさん見つけてウキウキ。

劇場の様子

劇場の周りはエルサやアナの衣装を着たプリンセスたちで溢れかえっていました^^

四季劇場にもプリンセスたくさんいて可愛いですよね。日本よりもアナ率が高かった…

写真の劇場入口では簡単な荷物検査があるだけ。誰でも入れちゃいます。

中に入るとすぐにグッズ売店があり、私は公演プログラム(£10)とキャスト情報が載った冊子(£7)を購入しました。

(プログラムは日本のものと違ってほぼ写真ばかりで読み応えゼロなので買わなくてもよかったかも…記念だからいいけどね。)

売店横にはエルサとアナの舞台衣装が!綺麗!かわいい!

 

劇場というよりは美術館のような、格式高い劇場。とっても素敵でした。

後から調べてみたら、現在使用されているロンドンの劇場の中でも最も古い建物なんだそうです。建設されたのはなんと1663年!えー!江戸時代!

スタッフの方に聞いたところ、上演中の舞台以外は全部写真撮っていいよ!とのこと。

私はバルコニー席なので(うえーん)階段をたくさん上り、客席入口でようやくチケットチェックです。うきうき。

客席の様子

いよいよ座席に着きました!

バルコニー!高い!怖い!

以前の四季劇場春でライオンキングをやっていた時のバルコニー席を思い出しましたが、豪華な天井が近いせいでより怖かったかも。見下ろすよりも見上げるのが怖い…

座席からの眺めはこんな感じ。

幕の映像は四季版と同じ!当たり前だけど英語表記なだけ。

5番ボックス、気になりますよね…

という別演目ネタはさておき、見え方としては値段相応だったと思います!

音響もいいし、若干手すりが邪魔なこともありましたが(チケット買ったとき私の席には注釈なかったはず…海外!ほんと!そういうとこ!雑!)、全体がよく見えて結果オーライ。

 

ここで少し笑い話…

マナーひどすぎました。(笑)

・開演前も上演中もお菓子ボリボリ、袋ガサガサ(笑)

・常に誰かしら歩いている(笑)

・常に誰かしら喋っている(笑)

スマホの画面が光る(笑)

・後ろのちびっ子エルサに席蹴られっぱなし(笑)

・終演後の床にはアイスのカップやポップコーン散乱(笑)

実際ウエストエンドの劇場では幕間にアイスが売られているし、たぶん飲食は公式にOK。とはいえ、日本人ミュージカルファンからすると信じられないことばかり。(笑)

いいんですよ。大笑いもいいし、物語の動きがあるたびに「フゥーッ!」とか「ウォーウッ!」とか、盛り上がるし、いいんですよ。

でも観ながら感想語り合わなくていいの。心の声がね、漏れちゃってるから。

以前ウエストエンド観劇した時はここまでじゃなかったんです…

演目がレミゼラブルやオペラ座の怪人だったからとか、バルコニー席だからとか、日曜日でお子様が多かったからとか、原因は色々だと思いますが。

とはいえ不思議とこんな無法地帯にも慣れていきました(笑)。心が鍛えられそう。

それとも舞台が素晴らしかったから気にならなかったのかな?

何がよかったのか?!

それは次回に続けます!